アルゼンチンのミレイ大統領が9月23日に国連総会で演説した内容をご存知でしょうか?極右と呼ばれるミレイ大統領ですが、国連に対する絶望感は共感するところがあります。
ミレイ氏はまず、世界人権宣言の理念そのものには全面的に賛同すると述べました。そのうえで、国連は国際法の尊重、主権の擁護、武力ではなく協力による紛争解決という本来の約束を事実上放棄し、「傲慢な寄生虫のカースト」を養うだけの組織になったと断じています。その根拠の1つは安全保障と人権での失敗です。集団安全保障と人権を守るべき者たちがその任務に失敗し、混乱・暴力・国際テロを許したと批判しました。さらに、人権の擁護者を名乗る側が血なまぐさい独裁政権や女性を石打ちにする体制をかばい、イスラエル非難決議には一貫して賛成する一方で、イスラム過激派のテロやアフリカでのキリスト教徒迫害には沈黙してきた、と主張しています。
そして「グローバリズム」批判もしています。国連が世界の人々の生き方を決めようとする官僚的リヴァイアサンを築いたと述べました。その実態は、独裁政権やテロ組織には無力なのに、ルールを守る自由民主主義国にはオーウェル的な統制を課すという、無秩序と専制の奇妙な混合だというのです。批判対象の具体例として、ミレニアム開発目標、アジェンダ2030、経済規制、ジェンダー政策、環境過激主義、制御されない移民を列挙しました。さらに、失敗するたびに見直しも謝罪もせず、賭け金を倍にしてきたとし、現在のアジェンダ2045も失敗すると予告しています。
最も強い言葉が向けられたのはパンデミック対応です。国連傘下の機関が科学的根拠や国家主権よりも自らを優先し、世界中で強制的なロックダウンを推進した結果、雇用と子どもの教育が破壊され、多くの人が医療を受けられず孤独に亡くなったと主張しました。彼はこれを科学を装った社会統制の世界的実験と呼び、「ジェノサイド」という言葉まで用いています。アルゼンチンがWHOを脱退した理由もこの点にあると説明しました。
ミレイ大統領の演説が多くの人たちを覚醒してくれることを願います。