あなたに適したマグネシウムとは?

hd-other-benefits-of-magnesium-coverミネラルは私たちが体を適切に機能させるために不可欠な栄養素で、その中でもマグネシウムは体内で最も豊富な鉱物の1つであり、その50%が骨に含まれています。マグネシウムはエネルギー産生機構に深く関わっており、体内にある300種類以上の酵素に対して働きかけ、身体の代謝を促す役割を持つ栄養素です。特に、糖質の代謝を助ける働きが強く、体内でのエネルギーの生産を促しています。 マグネシウムは筋収縮、酸素摂取、エネルギー(ATP)産生、電解質バランスなど、運動に非常に関係のある生体機能における重要な働きを担っています。また遺伝情報の発現や神経伝達などにも関与しています。さらに血管を拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくしたりする作用もあります。マグネシウムはその他に骨の構造的発展に寄与し、DNA、RNA、および酸化防止剤グルタチオンの合成に必要とされる非常に有能なミネラルなのです。

マグネシウムは大豆、海藻類、魚介類、木の実に多く含まれています。しかし、今では大量生産によって昔に比べてマグネシウムの量は減っていると言われています。またストレス、重労働、加工食品に頼った食生活の偏りもマグネシウム不足の原因です。お酒やカフェインの取り過ぎは、利尿性であるため、マグネシウムの尿中排泄量を強制的に増加させてしまいます。更に、臓器移植の急性拒絶反応に対する免疫抑制薬シクロスポリン、抗がん剤のシスプラチン、アンホテリシン抗真菌剤、、利尿剤、プロトンポンプ阻害剤、アミノグリコシド系抗生物質などの特定の薬剤はマグネシウム欠乏を引き起こすと言われています。そして落とし穴的なのがカルシウムの摂り過ぎです。われわれは余分なカルシウムを尿中に排出する時に、マグネシウムも同時に体から追い出してしまいます。またカルシウムの過剰はマグネシウムの必要性を増加させます。なのでカルシウムだけの医薬品や健康食品を飲んでいる人は注意が必要です。

このようなことから近年マグネシウムサプリメントを服用する人が増えてきました。しかし、マグネシウム言っても色々な種類があることをご存知でしょうか? 正しいマグネシウムを選ぶことはとても重要です。それは異なるタイプのマグネシウムサプリメントは、さまざまな利点をもたらし、異なる状況に合わせて最適化されているからです。以下に、マグネシウムの一般的なタイプの概要と、それがどのような状況に最も適しているかを簡単に書いてみました。

  • キレート加工マグネシウム ― キレート化されたマグネシウムサプリメントは、窒素を含むアミノ酸にマグネシウムを結合させることによって作り出された生成物質です。胃から小腸までの通過で生存する可能性がより高いので、キレート化されたマグネシウムは、キレート加工されていないマグネシウムよりも腸管で吸収されると言われています。アミノ酸キレート化マグネシウムにはいくつかの種類があります:
    • マグネシウムグリシン酸塩: グリシンは大きな分子であるため、マグネシウムの重量は少なくなりますが、グリシン自体が緩和な神経伝達物質であり、マグネシウムの自然なリラクゼーション特性を向上させます。精神的な落ち着きとリラックスすることを目的とするのであれば、このタイプが1番だと思います。
    • タウリン酸マグネシウム:タウリンは、心筋を供給し、心臓の収縮の質を高めることが知られています。また片頭痛に関連する疼痛を予防したり大幅に低減させると言われています。
    • マレイン酸マグネシウム:マレートは体のクレブス回路に関与しています。クレブス回路とは簡単にいうと細胞にエネルギーが作られる回路です。慢性疲労症候群や線維筋痛に苦しむ人々は、マレイン酸マグネシウムが効果的と言われています。また筋肉の痛みを軽減し、有毒な金属に結合し、その損傷を取り除くのに役立ちます。
    • スレオネートマグネシウム:ビタミンCの代謝産物であるトレオニン酸とキレート化され、ミトコンドリア膜に浸透することができるので、高レベルの吸収性及び生物学的利用能を持つと言われています。また脳の健康状態を保つのに最適と言われ、学習と記憶機能の改善だけでなく、加齢に伴う認知機能の低下を防ぎます。
    • オロチン酸マグネシウム:オロチン酸に結合したマグネシウム塩で、心臓細胞の修復を助け機能を向上させることができ、運動能力および回復を改善すると言われています。
  • クエン酸マグネシウム―吸収速度を高めるクエン酸と組み合わせたマグネシウム。このタイプのマグネシウムは、慢性的な便秘に悩む人に適していて、お店でよくみかけるタイプです。しかし、一部の専門家は、脱水とミネラルの不均衡と不足につながると言います。また、ブランドによっては高濃度の砒素を含むこともあると言われています。
  • 塩化マグネシウム―日本でいう「にがり」ですね。ミネラルマグネシウムの生物学的利用能が最も高いと考えられており、ローション、ジェル、オイルなど筋肉痛を和らげたり、リラクゼーションを目的とした皮膚吸収で使える物も出回っています。皮膚吸収のものは細胞や組織を解毒するのに最適な方法と言われています。塩化物は腎機能を助け、代謝を高めることができます。

上記のように、マグネシウムには多くの種類があります。私が調べた限りでは、スレオネートマグネシウムと塩化マグネシウムが最も吸収性があると思います。塩化マグネシウムオイルは今人気の商品です。ご家庭でも簡単に作れますよ (塩化マグネシウムとろ過水を1対1で混ぜたもの)。マグネシウムサプリメントを上手に摂ることによって体調が改善されると思いますが、栄養価の高い食べ物を食べることが基本であることは常に忘れないでくださいね。マグネシウムを摂取している方も多いと思うので、皆さんのマグネシウム体験談をお聞かせください。

参考資料:
1. https://ods.od.nih.gov/factsheets/%20magnesium-HealthProfessional/”>https://ods.od.nih.gov/factsheets/%20magnesium-HealthProfessional/
2.https://www.naturalnews.com/046401_magnesium_dietary_supplements_nutrient_absorption.html”>https://www.naturalnews.com/046401_magnesium_dietary_supplements_nutrient_absorption.html
3.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16366126″>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16366126
4.https://blog.bulletproof.com/best-magnesium-supplement/

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