去年12月始めにNYマウント・サイナイ病院の幼児環境健康団体のセミナーに行ってきました。そこではここ近年急上昇している出生異常、学習能力障害、幼児肥満、そして乳がんは日常生活で使っている物に含まれる毒性化学薬品が原因であるという発表でした。セミナーのパネラーは小児科医、毒物学者、そして環境問題博士などの方々でした。実際に10年から30年幼児の脳発育問題について研究、そしてそのような子供たちを沢山みてきた専門家の意見だったので本当に迫力がありました。人間が作った自然界にはない毒薬、ビスフェノールBisphenol-A(略してBPA)、フタル酸、過塩素酸塩、農薬などの内分泌かく乱物質はホルモンの信号伝達を妨げ、この信号伝達の妨害は脳の発達、体の発育、生殖発生、そして思春期の時期に大きく影響を与えるということでした。そしてそれぞれの毒薬を生活環境から除くアドバイスをもらいました。プラスチックに関してはBPAの入ってないもの、そして#1、#2、#4、そして#5のプラスチックを選ぶようにと言われました。
しかし、先日ある研究発表についての記事を読んでもうプラスチックは使えないという結論にいたったのです。その研究とは科学者が500品目にも及ぶ私達が普段使っているプラスチック製品をテストした結果、殆どすべての製品はエストロゲン活性作用(略してEA-Estrogenic Activity)を持つ化学薬品を放出しているということがわかったのです。そしてこの放出はBPA-Free(BPAが含まれていない)製品にも見られたというのです。そして特定のBPA-Free製品によってはBPAが含まれている製品よりも多量のEAが発見されたのです!EAは微量(ナノー10億分の1、ピコー1兆分の1)でも特に胎児や子供に健康障害を引き起こさせると研究者は述べています。
プラスチックは食の世界であらゆる物に使われていますね。お弁当箱、レトルト食品、ペットボトル、調味料などなど。料理をするのにプラスチック容器にいれてレンジで「チン」という人もいると思います。この研究ではプラスチックを作るのに使われる化学薬品がプラスチック容器からにじみ出てきて食べ物に付着し、その現象は太陽からのUV放射能や電子レンジ放射能を受けたり、お湯で温めたり、食器洗い機で洗ったりなどの外的圧力をかけると加速するということがわかりました。この現象はBPA-Free製品にもみられました。殆どのプラスチックは公表されてない化合物と樹脂を混ぜあわせてできたもので、たとえばミルクボトルは5から30種類の化学物質からできています。そしてこの化学物質は上記の外的圧力をかけると容器の中の食べ物に付着してしまうのです。だからプラスチック容器に入れたまま温めるということは化学薬品が混ざったものを食べる結果になります。この話を知って
電子レンジで温められたミルクを飲んでいる赤ちゃんを想像するともう黙ってはいられません。現にこの研究にかかわった科学者も消費者はこの事実を軽視するべきではないと述べています。
幸いにもこの研究ではコストを別にかけなくても浄化器をつかったり、染料、抗酸化物質をつかえば外的圧力をかけても化学物質がにじみ出ることのないプラスチック(LDPE#4)を生産することができるそうです。しかしプラスチック製造会社が明日から全商品を安全なプラスチックにかえるという期待はまだまだもてません。なので私達自身でこの状況をかえていきましょう!プラスチック製品から金属、ガラス、木、紙、そして布でできた製品に変えていき、プラスチックの使用をできるところから極力やめていきましょう。2009年のブログですが、「ペニシャのブログ」に家庭でできるプラスチックを除外するアイデアが載っていますので、参考にしてください。また英語ですが、プラスチック以外の容器を売っているサイトをご紹介します。このような商品が今後トレンドとなって多く普及し、同じような会社が増えることを願います。
BPAという言葉を検索していてこのサイトにたどり着きました。非常に興味深い内容ですね。
私は海外在住の一児の母ですが、この国では乳幼児が使うほ乳瓶などの製品はすべてBAP-FREEと義務付けされていますが、たとえBPA-FREEであっても危険だと言うことですね。
ぜひ、その研究発表の原文を拝見させて頂きたいのですが、可能でしょうか?よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
プラスチックに関するものはThe Mount Sinai Children’s Environmental Health Center (CEHC)のサイトに行くと沢山の情報があります。またBPA Freeが安全でないということはNatural Lawのサイトでも取り上げられています。
http://www.naturalnews.com/045585_BPA-free_baby_bottles_estrogen_mimickers.html
その他ご質問がありましたら、ご連絡ください。安全な環境をこれからの子供たちの為に作っていくようお友達にもお話してあげてください。
鹿島