そのお家は危ないかも?

皆さん、今年のバレンタインはいかが過ごされましたか? 私は夫とジョージア料理を楽しんできました!ジョージアはお肉料理が絶品ですが、ベジタリアンメニューもチーズがたっぷりで、とてもリッチな味わいなんです。

でも、こうした美味しい食事の裏側で、ちょっと気になる「心臓の健康」についてのお話があります。今日は皆さんと一緒に、私たちの体を守るための大切な知識をシェアしたいと思います。

ジョージアを含む旧ソ連や東欧地域は、実は人口比で見ると世界で最も心血管疾患(CVD)が多いと言われています。主な理由は、高い塩分、喫煙、そしてアルコール。さらに高血圧の管理不足も関係しているようです。

一方で、人口比ではなく「患者の数」そのものが圧倒的に多いのは、中国、インド、そしてアメリカです。もちろん食生活も大きな要因ですが、実は「私たちが住んでいる家」にも、意外な原因が隠れているかもしれないのです。

皆さんは、「有機リン系難燃剤(OPFRs)」という言葉を聞いたことがありますか? 火災から私たちを守るための化学物質ですが、以前主流だった成分(PBDEs)が体に蓄積しやすいとして規制されたため、その「代わり」として使用が増えたものです。

ところが最近の研究で、このOPFRsが酸化ストレスや代謝障害を引き起こし、心臓病のリスクを高めるという証拠が次々と見つかっています。

PFRsは、実は家中のあらゆるところに潜んでいます。

  • リビング: ソファ、アームチェア、オフィスチェアのクッション材。
  • 寝室: 枕やマットレストッパー。
  • 子供用品: チャイルドシートやベビーカー、おむつ替えマット。
  • 電子機器: テレビやパソコンのプラスチック部分、内部の配線。
  • 建材: 床のワックス、断熱材、接着剤。
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これらは製品に「混ぜられている」だけなので、時間が経つと蒸発して空気中に浮いたり、物理的な摩耗で「粉塵(ホコリ)」となって部屋に溜まったりします。

特に注意したいのは、お子さんです。 床に近いところで過ごし、手を口に入れやすい子供たちは、ホコリと一緒にこれらの化学物質を体に取り込んでしまうリスクが最も高いのです。さらに、パジャマやシーツなどの繊維から直接肌に吸収されたり、汚染された土壌を通じた食べ物からも影響を受けていると言われています。

OPFRsが体内に入ると、心臓に3つの悪影響を及ぼします。

  1. 心臓の「サビ」と「細胞死」: 心臓細胞のエネルギー工場(ミトコンドリア)を攻撃し、細胞を傷つけます。これが進むと心筋が弱まり、心臓に「傷(瘢痕)」が残ってしまいます。
  2. 血管がカチコチに: 血管をリラックスさせる「一酸化窒素」の働きを邪魔します。すると血管が硬くなって血圧が上がり、動脈硬化を早めてしまいます。
  3. コレステロールの交通渋滞: 本来、余分なコレステロールを運び出してくれるはずの受容体(LXR)をブロックしてしまいます。行き場を失った脂質が血管の壁に溜まり、心臓発作や脳卒中の原因となるプラークを作ってしまうのです。

私たちにできる「賢い選択」

「怖いな」と感じるかもしれませんが、回避する方法はあります! アメリカにお住まいの方や、輸入家具をご検討の方は、ぜひ家具のクッションの下などにある「法律ラベル(白いタグ)」を確認してみてください。

  • 「Technical Bulletin 117-2013」の記載を探し、「NO flame retardants added(難燃剤は添加されていません)」にチェックが入っているものを選びましょう。
  • また、以下の安心マークも参考にしてみてください。
    • CertiPUR-US 有害な難燃剤を使わないフォームの証。
    • GREENGUARD Gold 化学物質の排出が少ない製品。
    • OEKO-TEX Standard 100: 有害物質の検査をクリアした繊維製品。

そして小まめに掃除機をかけ、濡れた雑巾で家具や棚などを拭きましょう。

身近なところから安心できるものに取り換えていく。そんな小さな「賢い選択」が、あなたと大切な家族の健康を、未来まで守ってくれるはずです。

皆さんの周りの家具や電子機器に、どんなラベルが付いていましたか?ぜひ確認してみてくださいね!

参考文献

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