グロッキペディア

イーロン・マスクが今月27日にグロッキペディア(Grokipedia)というウキペディアに対抗する新しいオンライン百科事典を公開しました。これはマスクのAI企業、XAIによるサービスです。ウキペディアは人による記事の作成・編集がされるので、利用している方はご存知かと思いますが、ウキペディアは左翼バイアスが著しいんですよ。このバイアスについてはウキペディア創立者の1人である、ラリー・サンガー氏もその基本理念である中立性を放棄し、極左的なイデオロギーに偏っているとして、鋭い批判の声を上げているのです。マンハッタン研究所の2023年の報告書でも、右寄りの著名人に関する記事は、左寄りの著名人に関する記事に比べて否定的な表現が含まれることが多いと指摘しています。

そしてネット上では同じトピックでウキペディアとグロッキペディアを比較しています。BLM(ブラック・ライブス・マター)設立のきっかけとなったジョージ・フロイドのことを比較して「ジョージ・フロイドに関するウィキペディアの最初のパラグラフと、グロキペディアの最初のパラグラフの違いに注目してほしい。グロキペディアのニュアンスと詳細はウィキペディアよりはるかに優れており、ウィキペディアと違って明らかにイデオロギーを押し付けていない。このような訂正は、我々のAIの未来にとって非常に重要である。」とコメントしています。

またロバート・ケネディ・ジュニアについても「ウィキペディアは冒頭からRFK Jr.を “陰謀論者、反ワクチン活動家 “と中傷しているが、グロッキペディアは事実に忠実である。」と指摘しています。

新型コロナウイルス発生について調べてみるとグロッキペディアは「専門家の見解は分かれているが、武漢研究所流失説もある」と中立的な立場からの説明になっているのに対して、ウキペディアは「研究所流失説は根拠がなく、ウイルスの起源に関する陰謀説は広く拡散した」と書かれています。

残念ながら日本語対応はまだされてないのですが、発表されたバージョンはまだ0.1なので、1.0になるころには多国語対応が可能になっていると思います。是非翻訳AIでウキペディアとグロッキペディアを比較してみてください。

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