イライラの原因は食べ物だった!

カップラーメン皆さん好きですか? うちの娘はカップラーメン食べてみたいとたまに言います。大人になるまでダメと言っているので、一度も食べさせたことがないんです。友達が食べているのをみて食べたいのか、実は学校で友達が食べいるのをもらって食べたことがあるのか、はっきりした理由は知らないのですが、食べてみたいそうです。私は子供の頃初めて食べた時、気持ち悪くなって吐いてしまったので、食べられないんです。でもインスタントラーメンは食べていましたよ、味の素たっぷりの中華三昧です。笑 高校生の時はインスタントラーメンをよく食べていましたし、外食もほぼ毎日していました。そしてたどり着いたのが、原因不明の偏頭痛でした。寝て起きると痛いし、歩いていても痛い。ましてその痛みは「いたい、いたい~!」と叫びたくなるようなひどさでした。大きな病院で色々な検査をしたけれど、何もわからず、結局は強い頭痛薬のようなものを処方されていました。今考えれば、超加工食品の摂取が偏頭痛の原因となっていたんだと思います。

超加工食品が健康に良くないことは皆さんご存知だと思いますが、食べてすぐに気持ちが悪くなるとか、痒みがでる、頭痛がするなど、明らかに何が原因かに気づくことができるわけではないので、中々やめられないというのが現状ではないかと思います。また超加工食品は中毒性があるので、1つの物をやめたとしても違う物に置き換えて同じように中毒になることが多いのです。長期に渡って超加工食品を摂取していると私が体験したように偏頭痛が発生したり、体内で慢性炎症が起こり、関節痛、筋肉痛、そして関節リウマチのような自己免疫疾患を引き起こす可能性もあると言われています。、また加工食品の多くには人工添加物、保存料、乳化剤が含まれており、腸の内壁を刺激して膨満感、けいれん、酸逆流を引き起こします。このように身体に異常が発生していることを判断できればよいですが、一番怖いのは知らず知らずのうちにうつ病を導いてしまうということです。

ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の共著による研究によると、超加工食品を毎日9食以上摂取している人は、摂取量が少ない人に比べ、うつ病発症リスクが50%高いことが明らかになりました。https://hsph.harvard.edu/news/ultra-processed-foods-may-increase-risk-of-depression/

同様に、オーストラリアの大規模研究では、超加工食品からのエネルギー摂取の割合が最も高い参加者は、15年間のうつ病リスクが有意に高いことが観察された。 この研究では、喫煙、教育、収入、身体活動などの要因が考慮され、超加工食品が精神的健康に与える潜在的な影響が強調されました。https://www.medicalnewstoday.com/articles/ultra-processed-foods-may-increase-depression-risk-long-term-study-shows#1

この関連性の裏づけになるメカニズムとは

超加工食品を主に摂取していると、食物繊維やポリフェノールが不足していきます。食物繊維が少ない食事は、腸内ディスバイオシス(腸内細菌のバランスが崩れる)を引き起こし、気分が不安定になります。また、ポリフェノールは腸の健康と腸脳軸をサポートし、気分や心の健康に影響を与えてくれるので、ポリフェノールの不足がうつ病へと導いてしまうのです。また神経伝達物質の働きを乱し、ストレスホルモンのレベルを上昇させることで、うつ病の発症に関係しますし、糖の過剰摂取は、物質乱用と同様にドーパミンの調節障害を引き起こし、気分の不安定や抑うつ症状を引き起こすと言われています。

このような研究に特に敏感になって頂きたいのは若いお子様がいるご家庭です。超加工食品の消費量が増加していることが、若者のうつ病率増加の重要な要因である可能性を示唆する研究が増えているのです。 普段の活動やかつて楽しんでいた活動への興味の喪失、食欲や体重の変化、集中力や決断力に問題がでてきたり、イライラすることが増え、敵意や攻撃性がみられるようになったら、食事についても仕切り直してみてください。ただでさえ、同調圧力やホルモンバランスで精神的に敏感になる時期ですから、ご家庭でのサポートが重要になります。

参考文献

https://www.bmj.com/content/384/bmj-2023-077310

https://www.healthday.com/healthpro-news/mental-health/ultra-processed-food-consumption-tied-to-more-mental-health-symptoms-2657956005.html

https://www.mdpi.com/2072-6643/14/22/4831

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9783387/

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