お口の中を見れば健康状態がわかる?

以前、口腔の健康についてお話したときに、ウェストン・プライス氏の栄養に関する研究についても触れましたね。 ウェストン・A・プライス氏(1870-1948)はクリーブランドの歯科医で、世界中を旅して先住民族を訪ね、彼らの口腔内の健康状態を研究しました。1930年代、プライス博士は、虫歯が加工食品の摂取によって引き起こされる健康破壊の一症状であることを発見しました。加工食品の摂取は、細菌感染に対する抵抗力の低下、多くの変性疾患の発症、「モダン」フードを食べる人々の子孫の先天性欠損症や精神疾患の発生など、退化につながると発表したのです。

その後口腔内の健康や栄養と変性疾患との関係については多くの研究が発表されていますが、診療の場でそれを語る歯科医師はほんの一握りです。お金儲けに使命を奪われた歯科医さんに目を覚まして欲しい研究が先月12月にBritish Medical Journalに発表されました。それは歯の健康状態が悪いと精神状態の悪化につながるという研究です。

バーミンガム大学の研究者は、歯肉炎(軽度の歯周病)と歯周炎(歯肉と歯を支える顎の骨の感染と炎症を伴う進行性の歯周病)を含む歯周病歴のある患者64,379人の医療記録を調査しました。これらの患者さんの記録は、歯周病の記録がない251,161人の患者さんの記録と比較されました。

その結果、調査開始時に歯周病を患っていた人は、その後3年間に精神病になるリスクが37%高いことがわかり、うつ病、不安神経症、また深刻な精神疾患が含まれると研究者は指摘しています。

さらに、精神面だけでなく、歯周病の人の自己免疫疾患のリスクが33%上昇し、心血管疾患の発症リスクが18%上昇、2型糖尿病のリスクが26%上昇するという研究結果も発表されました。

共同研究者であるクリッシュ・ニランタラクマール氏は「この研究結果は、歯科医師と他の医療専門家が効率的にコミュニケーションをとり、患者が口腔内の健康と一般的な健康の両方を目的とした効果的な治療計画を受け、将来の疾病リスクを軽減する必要性を示唆しています。」とコメントしています。

私もニランタラクマール氏の意見に共感します。そしてだからこそ、ホリスティック(身体全体を考える)な治療が必要だと言えると思います。バーミンガム大学の研究はこの種の疫学研究としては最大級かもしれませんが、プライス医師がすでに100年近く前に出した結論と変わらないと思います。「現代の食生活」いわゆるSAD(Standard American Diet)-《日本で言うとインスタントラーメン、コンビニ弁当などでしょうか。》は、多くの人が知っているように、退行性疾患の原因となります。なので、このバーミンガム大学の研究は「新しい発見」ではなく、”You are what you eat “(直訳すると“あなたはあなたの食べたものでできている”)を証明するものであったのではないでしょうか? 

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