
よくコロナ予防のためになにをしたら良いですか?イベルメクチンとか購入したほうがいいですか?と聞かれます。そういう質問に対して野菜と果物を中心とした栄養たっぷりの食事をし、揚げ物、脂っこいもの、そして外食は極力控えること。また多めにビタミンC,Dそして亜鉛のサプリメントを摂取することと伝えます。大概の人はそれで納得してくれるのですが、やはり「手っ取り早くな何かを飲んで対処できるのはないの?」というのを求めてくる方もいます。治療ということでいくつか話題になっているものがありますね。
ご存知のように、イベルメクチンはFDAが承認した抗寄生虫薬であり、約40年間使用されています。しかし、FDAはコロナ治療としてイベルメクチンを認めていません。ところが、2020年にコロナのパンデミックが始まってすぐにイベルメクチンでCovid-19患者を治療してきたFrontlineCOVID-19 Critical Care Alliance(FLCCCA)は治療手順を作成しました。それに寄ると、コロナにかかる率が非常に高い人は1日目と3日目に0.2 mg/kgを摂取し、その後週一で同量を4週間摂取すること。そしてコロナに さらされた人は、1日目と3日目に同じ用量を摂取。また両方のグループは共にビタミンC,D、 ケルセチン、亜鉛、メラトニンを毎日摂取するようにとのことです。 初期のコロナ外来患者の場合の手順は、1日目と3日目に0.2 mg / kgのイベルメクチンを1回投与し、同じ1日あたりのビタミンと325 mg /日のアスピリンを投与する必要があります。
この治療手順を使っての試験結果は下記の通りです。

次にファビピラビル(商品名:アビガン®錠)という抗ウイルス薬の有効性が期待されています。ファビピラビルは、本来は、インフルエンザ感染症に効能がある抗ウイルス薬 で、ウイルス由来の「RNAポリメラーゼ」の働きを邪魔(阻害)する効果があります。 「ポリメラーゼ」というのはウイルス遺伝子をコピーするためのタンパク質(酵素)、つまりウイルスを増殖される酵素なのです。だからこの「ポリメラーゼ」を阻害するということはウイルスの遺伝子(RNA)を新しく作れなくしてくれるのです。ファビピラビルを使ってのコロナ感染予防及び治療に関する研究は沢山ありますが、まだ効果の検証に必要な「治験」と言う臨床試験を行っている段階だそうです。しかし、いくつかの研究によると、ファビピラビルは、特に軽度から中等度の病気の患者において、COVID-19を治療する可能性が高いとされています。 インドを含むほとんどの国で臨床使用されている用量は、1日目に1800 mg(1日2回)、続いて2〜14日目に800mg(1日2回)です。
最後に5-アミノレブリン酸(5-ALA: ファイブエーエルエー、あるいはアラとも呼びます)です。 今年2月、国際学術誌に掲載された論文が注目を集めました。ALAは広く自然界に分布する天然のアミノ酸です。私たちの体ではヘムの構成成分として利用される化合物で、ミトコンドリアに存在し、エネルギーを生み出す5-ALAは、『生命の根源物質』と呼ばれています。ウイルスが侵入するきっかけとなる、ヒトの「受容体」への結合を防ぎ、またもしウイルスが受容体を通過してヒトの身体に侵入したとしてもウイルスの増殖を抑えるということが挙げられます 5-ALAには抗炎症作用重症患者に起こる、免疫の暴走「サイトカインストーム」を抑えることが期待されています。 5-ALAはサプリメントとして販売されているので、入手しやすいと思いますが、5-ALAをどれくらいの量を摂取すれば予防や治療に効果があるのかまではまだわかっていません。
このような副作用の少ない(またはまったくない)薬/食品が使えそうな状態にもかかわらず、6月に、欧州委員会(EC)は、COVID-19の治療法を選択するための新しい戦略の一部として10月までに承認の可能性がある治療薬の候補として、以下を発表しました。
イーライリリーの免疫抑制剤バリシチニブ
イーライリリーのバムラニビマブ/エテセビマブの併用療法
スイス製薬大手ロッシュのカシリビマブ/イムデビマブの併用療法
韓国製薬大手セルトリオンのレグダンビマブ
英国製薬大手グラクソ・スミスクラインのソトロビマブ
多分この薬品を調べていくと色々な副作用が見つかるとおもうのですが。。。またご紹介した3商品よりはお値段も張るのではないかと思われます。お金儲けにならないような薬品をFDAは認可するのかな~(苦笑)?でもイベルメクチン、ファビピラビルも日本人が研究開発したもの。5-ALAの医学的役割(マラリアに効くものとして)を発見したのも日本人なんですよ。ご存じでしたか?
多くの自然/代替医療の医師が言及しているように、ウイルスから保護するためにはあなた自身の免疫システムを高める必要があります。 食事の内容と量、運動の内容と量、睡眠の量と質、そしてストレスレベルを見直し、しっかり管理することが重要ですね。 でももしコロナワクチンを接種して、常に消毒剤を色々なところで使用している場合は、免疫システムが非常に低くなっている可能性があります。 ですから、ブレイクスルー感染になったとしても、ワクチン未接種の健康な人達を責めないでくださいね~:)
参考文献
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_21_3299
https://www.italy24news.com/News/167918.html
https://bmcinfectdis.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12879-021-06164-x
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8065248/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7467067/
https://www.jiu.ac.jp/features/detail/id=6669
https://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31