歯の治療ということで沢山の人が、歯の充填、根管治療、差し歯、歯冠、入れ歯、抜歯、インプラント、ブリッジなど行いますね。このような治療は必要だからと言われ、何も疑問に思わずそのまま行われることが多いと思います。でもこのようなごく普通に行われる治療が様々な慢性疾患を引き起こしてしまうのです。
昨年7月のニュースレターにアマルガムは水銀の詰め物なので、水銀汚染により、筋萎縮性側索硬化症、リュウマチ、甲状腺疾患、線維筋痛、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病などの病気を招くというお話しをしました。しかし、「ホリスティック口腔衛生サミット」という会談で金属の詰め物が口の中にあることで、唾液を介して電流が流れるということを知りました。非常に低い電圧を測定できる医療機器で口頭電流を測定することさえできるのです。
サミットのスピーカーの一人である代替医療専門家、デイビット・ミンコフ医師は身体の通常の電気の値は約450ミリボルトですが、唾液がアマルガム(または金属)充填物と混合すると、1,000ミリボルトまでの測定可能な電流が検出されると話す。このような高度に充電された電流は、身体の正常な電気の流れを圧倒し、潜在的に脳へのエネルギーの流れを妨げます。これは精密機械が電波により誤作動を起こす現象に似ており、その結果、神経系に様々な刺激を引き起こすとミンコフ医師は説明しました。この不自然な電流が口から脳に流れることで、慢性疲労、記憶喪失、睡眠不足およびイライラなどの症状が起こるというのも納得がいきますよね。
さらに親知らずの抜歯治療には危険が沢山あることを知りました。「キャビテーション」という言葉を聞いた事がありますか?日本の中垣歯科のサイトではこのように説明されています。「歯は骨に直接固定されているわけではなく、歯の側の繊維と骨の側の類似の繊維が相互に絡まって固定されています。ハンモックのような構造が、歯周靭帯と呼ばれるものです。抜歯されるときに、この靭帯が取り除かれないと、正常な治癒が起こらず、結果として穴が残ります。この穴はキャビテーションと呼ばれます。」そしてその穴に細菌や汚染物質が溜まるという病態を神経痛誘発性空洞化骨壊死(NICOS)と言われます。空洞に沢山の細菌が棲みついて増殖をくり返し、そこから全身に菌が運ばれることによって他の臓器に病気を引き起こすと言われています。「骨壊死」とあるように骨が死んでしまうわけですが、これは骨の周りへの血液供給に欠如があるからなのです。
ある研究によると、すべてのキャビテーションの45%が親知らずの歯が以前に抽出された第3大臼歯領域に位置しています。このサミットのスピーカーの1人、ホリスティック歯科医のブランチ・グラビさんは親知らず抜歯後のNICOSは、局所麻酔薬としてエピネフリンを用いることによって引き起こされると断言しています。グラビさんが述べたことはライト医師とスワーツ医師が書いた「Toxic Teeth(有害な歯)」というタイトルの本にも発表されてされています。「NICOSは、歯科医がエピネフリンを用いて局所麻酔薬を使用する場合にも生じることがある。抜歯したところには良い血流と塊状に固まるために良い血餅が必要です。しかしエピネフリンは血管の収縮を引き起こし、心臓はより速く鼓動します。そしてそんなに出血しないのです。患者は1〜2時間麻痺して出血が遅くなるため、歯科医にとっては好都合なのですが、患者さんは良い血餅を形成することができません。小さな毛細血管が近づくにつれて、赤血球はその領域に送達されず、骨細胞は酸素を奪われていきます。骨細胞は酸素を奪われると、わずか34秒で死んでしまいます。なので骨は死んでいるので癒すことはできません。エピネフリンで4本の親知らずが取り出されていれば、知恵の歯の根元にあった4本のキャビテーションが骨にあります.”
顎骨に穴を開くことは非常に怖いことですが、それよりもっと怖いのは強力な嫌気性細菌が骨に導入し、顎骨に気が付かない間に感染を引き起こすことです。 伝統中国医学分野では1本1本の歯は、気(身体の生命エネルギー)の流れるネットワークを形成して身体の臓器や他の部分につながっていると言われています。なので、感染された歯から細菌が経絡を通ってその歯に対応する臓器を感染させてしまう多くのとホリスティック歯科医は考えます。そしてこの考えを証明するような心臓病、腎臓病、リュウマチ、神経学的疾患、その他の自己免疫疾患とキャビテーションの関係の治療が沢山行われています。
従来の医療では原因がわからない時は機能医学医師、自然療法医師、オステオパシー医師などに会う事をいつもお勧めしますが、このサミットにより歯と身体との関係そして口腔の健康がいかに大切かよくわかったので、ホリスティック歯科医に会いに行くこともお勧めします。もしかしたら原因不明の病状が解明できるかもしれませんね。歯と身体機能の経絡の図がありますので、ご興味があれば是非見てみてください。
参考資料:
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