毒物病?

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夏ももう終わりに近づいていますが、夏といえば泳ぎにいくことを楽しみにする人も多いと思います。ここで気をつけて頂きたいのがプールです。この夏にメキシコでバケーション中に5歳の娘がプールで泳いで塩素中毒になってしまったという事件がおきました。娘は45分ぐらいしか水につかっていなかったのですが、嘔吐と頭痛がプールからでて1時間後に発生しました。私はそのプールで泳がなかったのですが、私の主人が泳いで本人も数時間後に少し気分が悪くなりました。

今回は塩素の被害ですが、私たちの生活の中には沢山の化学物質が使われています。現時点で(2014年)79,788種類の人口化学物質が市場に出回っています。そしてその数字は毎年増えていいます。石鹸や歯磨き粉などのパーソナル・ケア製品、化粧品、加工食品、添加物、農薬、そして掃除用製品などありとあらゆる一般消費者が購入する商品は化学物質が沢山使われています。私たちは化学物質の中で生活しているようなものです。その中でも体にそんなに害を与えないものもありますが、その多くが様々な形で人間の健康を害しています。しかし皮膚のちょっとした炎症、頭痛、目のかゆみ、下痢、微熱など症状が軽かったり、見た目に症状がでないこともあるため、私たちは特に気に止めずそのままにしています。そして半年、一年、または何年後かに慢性自己免疫疾患、がん、神経疾患などの病気になることもあります。

家庭用品や食品に含まれる有害物質については様々な報告がされていますが、多くの一般消費者はその内容を知りません。アメリカの女優兼ベストセラー健康本著者でもあるスザンヌ・ソマーズが「Tox-Sick(毒物病)」というタイトルの新しい本をこの春出版しました。その本について代替医療の擁護者であるマーコラ医師がスザンヌ・ソマーズにインタビューしました。そのインタビューによるとスザンヌさんと彼女の旦那様アランさんは新居に移ってから生死にかかわる環境毒物の被害を経験し、その原因をつきつめるにあたり、環境有害物疾患の専門医師トップ5人から現在の環境有害物について学ぶ結果となったと話しています。

生死にかかわる環境毒物の被害というのはどんなことだったのでしょうか?それは新居のクロカビが原因だったのです。新居に移って一年後、まずアランさんの目は赤くて水っぽくそして硬直したようになり、慢性副鼻腔に感染し続いて顔面痙攣、ひきつけ、そして顔もゆがんできてしまいました。一方スザンヌさんは胃がだんだんと肥大して行き、最終的には急性アレルギー反応によるショック状態になり病院に担ぎ込まれました。スザンヌさんもアランさんもその家に引っ越してくるまではいたって健康でした。しかし、引っ越して4年後にはその症状は悪化しアランさんはパーキンソン病、スザンヌさんは癌と誤診されてしまったのです。しかし、実際はこの黒かびがすべての犯人でした。黒かびはその家のいたるところにはびこり冷暖房の通気孔にまで繁殖していました。その通気孔からでてくる黒かびはアランさんの頭蓋そして副鼻腔に入っていきました。また彼の小脳と中枢神経を攻撃し、それが顔面痙攣と顔のゆがみを引き起こしていたのです。スザンヌさんの肥大した胃袋は黒かびが腸に定着して免疫システムを分解し、「渓谷熱」として知られているコクシジオイデス症-休眠菌を活性化-になっていたことが原因だったのです。

幸いにもスザンヌさんとアランさんは最終的に病の原因をつきとめることができましたが、世の中には健康的な食生活をし、運動もしているのに肥満のままだったり慢性疾患に悩んでいる人たちが沢山います。彼らはもしかしたらその医者の知識不足また現在の健康保険システム(医者が1人の患者に費やす時間10分以下)がもとでスザンヌさんとアランさんのように間違った診断をうけているかもしれません。

今自分たちが使っているもの、家、オフィス、周りの環境を見直してみてください。お子さんがいらっしゃるご家庭は特に注意してください。昨年ハーバード大学公衆衛生学部は環境毒物がADD(多動症候群), ADHD(注意欠陥過活動性障害), また自閉症をもたらすと発表しました。リンクの記事にはこのような障害の原因となる10つの有害物が書かれているので、是非参考にしてください。

次の研究発表は「The Heart & Soul of Eft and Beyond」という本からの引用です。「英国医学会会報の2004年の研究によると76パーセントの殆どの癌は有害物汚染を含む環境および生活習慣が原因であると報告されています。コロンビア大学公衆衛生学部は96パーセントの癌は食生活そして環境有害物が原因と推定しています。また癌だけでなく、有害物による人体汚染はパーキンソン病、アルツハイマー、多動症候群などの神経疾患、ホルモンの不均衡、筋肉や視力の問題、疲労・倦怠感、頭痛、肥満などにもつながっていると述べています。」

塩素に反応した私の娘のように有害物にすぐに反応する人もいます。しかし、何年後かにひどい症状が現れる人もいます。スザンヌさんはマーコラ医師のインタビューであるゴルファーの悲惨な話をしてくれました。「この話はある本に載っていたの。有名なゴルファーがさあゴルフを始めようとした時突然ボールがもてなくなり、彼の手と腕にはまったく力がなくなってしまい、試合を辞退しなくてはならなくなってしまったの。その後医者の診断でそのゴルファーはゴルフコースにまかれた強い農薬に反応して急性農薬中毒になったということがわかったの。美しい自然の中でするこのゴルフというスポーツが有害とはね~。」このゴルファーのようにすぐには反応せず毒素が少しずつ体に蓄積されて本人はまったく気づかないことが多いのです。

私たちは今人類の歴史の中で最大の環境有害物の配下に生きています。この50年で地球は大きくかわりました。私たちは人間が作り上げた有害物の中で生活しているということを認識しましょう。そしてその中で私たちがどのように生活していくべきかを一人ひとりが考えなければなりません。
スザンヌさんは「あなたがマセラティー(イタリアの高級スポーツカー)を持っているとしましょう。そのマセラティーに安いガソリンを燃料として使わないでしょう?それに完全に動かなくなるまで修理にださないなんてことはしないでしょう?なのに殆どの人が自分たちの健康に対して全く逆のことをしているわ。健康で自由に動く体を持っているということは特権なんだということを認識して欲しいわ」

さあ今日から有害物除外に取り掛かりましょう!

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