あなたのプライマリーフードはバランスとれていますか?

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私の日本語のサイトにはないのですが、英語のサイトには私の卒業した学校、「Institute of Integrated Nutrition (IIN)」で習うPrimary FoodとSecondary Foodについて書いてあります。
Primary Food(主要食品)は人間関係、キャリア、教育、身体活動、および精神性 – という生活の領域に必要不可欠な別のレベルで私たちに栄養を与えるものを指します。Secondary Foodというのはその名のとおり、二次的食品といわれ、これが野菜、肉、魚、くだものなど私たちの体のガソリンとなる実際の食べ物をさします。Secondary Foodはもちろん必須なものですが、Primary Foodのように人生の喜び、意味、満足感などはもたらしてはくれません。もしあなたのPrimary Foodがバランスがとれていて満足であればあなたの人生は栄養が行き届いており、実際の食事(Secondary Food)も満たされていきます。反対にPrimary Foodに問題がありアンバランスであれば良い食事をしていても体に支障がでてくるという考えなのです。

このコンセプトを証明した実例の話を新しい友人が教えてくれました。それは「ロゼット効果」といわれます。もしかしたら何人かの人はこのお話をご存知かもしれませんが、ペンシルバニア州のロゼット村の研究記事(1950年から60年代)は驚く結果であり、私たちの生活について考えさせられます。

この研究はペンシルバニア州のロゼット村の医師がオクラホマ大学の医学部長(スチュワート・ウルフ)とバーでロゼット住人(イタリアのロゼット・ヴァルフォルトーレから移民してきた人達)の健康状態が隣町の住人と大きく違うことを話合ったことがきっかけで始まりました。ロゼット住人は古いスタイルの安いイタリア葉巻をよくすい、男女とわずワインを大飲みしていました。男性は近くのスレート採石場などの有毒な環境で働いていて、有害ガス、粉塵およびその他の細かな点を吸入していました。またロゼット住人は揚げ物が大好きで、ソーセージやミートボールをラード油で揚げて食べていましたし、さらにサラミや高脂肪のチーズも常にワインのおつまみとして欠かさずあったと言われています。
この内容を聞くと「ああ、不健康な人達のことを調査したんだな」と思いますよね。ところがその研究目的はまったく逆で、このロゼット住人はアメリカでもっとも健康な人達だったのです。

すべての住人の健康状態および過去のデータを調べると、事実上55歳以下人は誰も心臓発作で死亡せず、また 65歳以上の男性で心臓発作による死亡率は米国全体の半分の数字であった。さらにすべての原因による死亡率は、あるべき数字より35%低かった。彼らの中には自殺をする人、アルコール依存症の人、無薬物中毒者などは存在しなかった。そして犯罪もほとんどなかった。誰も社会福祉には頼らず、また消化性潰瘍などに苦しむものなど全くいなかった。亡くなる人はただの老衰で亡くなっていた。

ではどうしてロゼット住人はこのような生活の中で生活習慣病などにかからなかったのでしょうか?もちろん食生活が理由ではないですよね。なので研究者達は遺伝子になにかあるのではないかと思い、同じイタリアのロゼット・ヴァルフォルトーレから移民してきて別の地域に住む人達を調べてみることにしました。しかし、遺伝子は全く関係なく、現に彼らの健康状態はアメリカ人の平均となんらかわらなかったのです。そこで今度はロゼット住人の飲んでいる水やその村の医療施設に注目してみました。ところが結果は同じ。ロゼットの水源は、近隣の町ナザレとバンガーのと同じで、また同様にすべての3つのコミュニティ(ロゼット、ナザレ、バンガー)が同じ病院を共有していたのでした。

それでは何がロゼット住人を健康にしているのでしょうか?答えは先ほど話したPrimary Food、その中でも人間関係と精神性なのです。彼らに真の栄養を及ぼしていたのは、実は、人々だったのです。彼らは所得や教育のレベルに関係なく、家族中心の社会生活の中で自分自身を表現していました。虚飾というものは全く存在せず、お金持ちはそのことを誇示しなかったのです。近隣の町に大きなお店や店舗があったとしてもこのロゼット住人は地元企業をほぼ排他的に後援しました。ロゼットの住人は、お互いを訪れて料理を一緒にすることを頻繁に行い、教会の心静まる平安もたらす力を尊重しました。できるだけ家と家は近接して建てられ、しかも各家のポーチ越しに、昼夜繰り広げられる井戸端会議が元気の元という町でした。一緒に働き、お年寄りは近所の子全員とよく話をし、ことあるごとに近隣で助けあうのが当たり前という風土。多くの世帯では3世代以上が1つの屋根に暮らしていて、定期的に寄り合いが開かれていました。日本で言う「持ちつ持たれつ」の姿がそこにあり、高脂肪食や喫煙という悪条件から予測される生活習慣病から移民の一世を守ったのは、人々と常につながっているという、絆の意識の強い日常生活だったというのが結論です。

本当にこの人間同士の絆が健康にさせていたのか疑問に思う方もいると思います。でも悲しい事実がそれを証明してくれます。ロゼット住人が二世の時代には典型的な核家族をつくり、1992年のアメリカン・ジャーナル紙公共衛生版ではロゼット住人は他のすべての町と同様に心臓病の惨害で苦しむ人達が同数存在することを発表したのです。現代人の生活の特徴である家族意識が地域全体に広がる事がない生き方を選んでいたということでした。

この研究にあたったスチュワート・ウルフとジョン•G•ブルーンは「The Power of Clan(一族の力)」という本を出版し、その本に彼らはこう書いています。「ロゼットの魔法は日常生活の問題によって押しつぶされ孤立する個人を全く作り上げないということだ。ロゼット住人は孤立されたとか押しつぶされたという感情は全くなく、ストレスを内に溜め込むことをしない。安定性と意外性のない生活、アメリカの美徳とは全く異なる考え、が人生をなだめ、生命の延長をもたらした。」

私達の生活はストレスが溜まるようにできているのではないかと思うほど、減っていくことが少ない。仕事の責任と量は増えるが給料は10%以上上がらない。社会的プレッシャーも多くなるが、心を開いて深く付き合える人や団体が近くにいない。心理学者、精神科医、やその他のセラピストに会って心境を話したり、マッサージを受けたり、ビーチや山などに行き自然とふれたり、瞑想をしたりするなど、色々なストレス解消法があって巷ではこの産業だけでも凄いマーケットになっている。でもこのロゼット効果の記事を読んで果たして上記のストレス解消法はロゼット住民が得た「共同体絆」のような効果があるのだろうかと疑問に思ってきています。最終的に私達は一人では生きていけないし、結局は「愛」を求めているんだから。。。でしょう?

あなたのプライマリーフードはバランスとれていますか?」への2件のフィードバック

  1. 食事から健康を保つっていう事ばかり考えてました。子供がインフルエンザにかかり、
    回復が悪いので、イライラしてました。
    普通に過ごすだけなら、回復したと言えるのかもしれませんが、過激なスポーツをやっているので、そこまでのテンションに持って行くのが大変です。結局は精神的な安定が回復を早めるのかもしれませんね。

    1. みえさん、サイトがダウンしていたのか、コメントが見れず、お返事ができなくて申し訳ありません。
      食事の内容によってもイライラしたり、落ち着いたりもしますが、そのおかれている環境によって体によくない食べ物を摂取してしまうことがあります。
      あせらずに回復をまってあげてくださいね。またお子さんが喜ぶ楽しいことをさせてあげてください。脳がHappyの状態が続けばウイルスも消えていきますからね。笑

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