お悩みの症状はなんですか?

最近アメリカではリュウマチ、線維筋痛、乾癬(かんせん)多発性硬化症の処方箋薬のテレビコマーシャルが頻繁に流されているのに気付きますね。これは当然このような病気の症状を持つ人が増えたからです。これらの病気すべては実は自己免疫疾患だということをご存知ですか?自己免疫疾患とは異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまう疾患なのです。Wikipediaで自己免疫疾患を調べてみると実に80種類もの病気がリストされています。
ここにいくつか自己免疫疾患ととしてあまり知られていない病気をリストアップしてみました。

• 円形脱毛症
• 関節炎(リュウマチなどすべて)
• アトピー、乾癬などを含む皮膚炎すべて
• ガン
• セリアック病
• クローン病
• 1型糖尿病
• 子宮内膜症
• 線維筋痛
• 胃炎
• 慢性疲労症候群
• ナルコレプシー(発作性睡眠)
• リウマチ性多発(性)筋痛
• 脚不穏症シンドローム

このリストをみると皮膚炎や関節炎、また消化機能に関わる病気のほとんどが自己免疫疾患だということがわかりますね。この記事を読んでいるあなたご自身、友達、家族、知り合いの方で上記のリストにある病気に悩まされている方も少なくないと思います。
自然療法医師のデイビット・ブラディー氏はここ何十年で自己免疫疾患の患者が急激に増えていると述べており、ガンが9億人、心臓病が22億人いる中、アメリカ自己免疫疾患関連病団体(AARDA)は50億人のアメリカ人が何らかの自己免疫疾患にかかっていると発表しています。


「自己免疫疾患のまん延」の著者であるダナ・ジャクソン・ナカザワさんはこの自己免疫疾患について「少しずつ徐々に忍び寄って段々と激化していく一見特定の形をもたない症状を想像してみてください:チクチクする感覚を指や腕に感じたり、突然顔全体に斑点のような湿疹がでたり、階段を上る時にに感じる奇妙な足の筋肉低下、どこからともなく突然発生する激しい関節の痛み-これらすべてまたは1つでも持っていればそれは人生を変え全てを衰弱させる自己免疫疾患であることの警告なのです。」と語っています。

下記に機能性医学の医師であるエミー・メイヤー氏が纏めた「自己免疫疾患と思われる10の症状」というのを書いてみました。メイヤー氏によると下記の症状を1つ以上もっていれば自己免疫疾患をもっているまた自己免疫疾患である可能性が高いと言われています。

• 関節の痛み、筋肉の痛み、筋肉の衰弱、振戦
• 体重減少、不眠症、高熱不耐性、頻脈
• 頻発する湿疹・ジンマシン、日光過敏症、鼻から頬にかけてでる喋喋の形の湿疹(蝶形紅斑)
• 集中力の減少
• 疲労・倦怠、体重増加、寒冷不耐性
• 抜け毛、皮膚または口の中にできる白い斑点
• 腹痛、血液や粘液の混じった便、下痢、口腔内潰瘍
• 目、口内、または皮膚の乾燥
• 手足のしびれやピクピクとした感覚
• 複数の流産または血栓

もし読者の方がこのリストにある症状を2つ以上お持ちでしたら、機能性医学医師や自然療法医師に見てもらうことをお勧めします。通常の西洋医学だけを学んだ医師の場合、症状だけを抑える治療として抗炎症薬、ステロイド、また免疫抑制剤などを処方します。この治療法についてAARDAは
「破壊的な副作用に生涯悩まされてしまう」と断言しています。

では症状を抑える処方箋治療でなく何を改善していくべきなのでしょうか?AARDAのバージニア・ラッド会長および常務取締役は「この近年の自己免疫疾患の急激な増加をみると明らかに外的要因である生活環境(食生活、公害、化学薬品、ライフスタイルなど)が大きな要因を示していることがわかります。人間の遺伝子はこの短い期間で変化することはないのですから。」と説明しています。

自己免疫疾患の原因となる外的生活環境は様々なものがありますが、中でも消化器官の状態が大きく影響していると「パレオ入門-自己免疫疾患の治療法」著者のサラ・バランタイン博士は話します。また世界的に有名な小児胃腸科医、研究科学者、およびセリアック研究メリーランド大学センターの創立者でもあるアレッシオ・ファザーノ医師は「セリアック病だけでなく、他の自己免疫疾患、1型糖尿病、多発性硬化症、関節リュウマチなども腸官透過性(腸内にあるおおきな物質を通さないバリアーの状態)が増大し破壊され、腸内細菌叢からの抗原の通過を可能にしてしまい、遺伝的素因のある器官や細胞組織をターゲットし、免疫系に抗原を攻撃するよう炎症反応を起こさせてしまうのです。」と証言している。

それでは腸官透過性の破壊(Leaky Gut)をどのように防ぐことができるのでしょうか? この要因として食事、ストレス、ビタミンDの欠乏、運動など様々なことがあげられますが、まずは食事の改善としてグルテンを取り除きましょう。グルテンは50種類もある毒性抗原決定基の1つで、腸粘膜細胞の受容体に結合してゾヌリン物質を算出し、腸粘膜の細胞間に隙間をあけてしまいます。「グルテンを食事から取り除いてしまうと、ゾヌリンの量が減り腸粘膜のバリアは修正され、自己抗体力が元に戻るのです。」とファザーノ医師は述べています。

さらに免疫自己抗体の検査をすることによってリュウマチ、紅斑性狼瘡、セリアック病、クローン病(炎症性腸疾患)、また自己免疫性甲状腺疾患などを管理しやすい早い時期に素因を見つけることができます。サイレック研究所の科学顧問長であるスアストロ・ボダニ博士は「この検査は臨床兆候の前に自己免疫の変化を検出できる新興技術の1つで、早期介入治療の扉を開いてくれます。抗原の引き金を最小限に抑えるようなライフスタイルの改善、最適な胃腸器官のバリア機能を回復させるホリスティックな治療法を導入することで強い遺伝子素因を持つ人々でも病気の負担を減らすことができるのです。」と主張しています。

Antibody tests

生活能力を大幅に妨げる自己免疫疾患。この症状を妨げる手段は沢山あります。慢性病になる前に生活習慣の改善を今日から始めましょう。どこから始めるべきか戸惑っているかたはまず、私に連絡してください。一緒に健康な体をつくりましょう。

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