DNAがすべてでなかった

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2003年に30億ドルの資金をつかってヒトのゲノムの全塩基配列を解析するプロジェクトが完成しました(ヒトゲノムプロジェクト)。このプロジェクトで25,000の遺伝子が確認されました。その後解ったことは99%以上の遺伝子情報はすべてのヒトがもっているもので、遺伝子レベルではヒトは皆同じであるということでした。ではどうして一卵性双生児のうち一人はうつ病や喘息を発病するのにもう一人はまったく症状がでないのでしょうか?また同じように一卵性双生児で一人は老化が進んでいるのに、もう一人は若々しいのか?

その答えはエピゲノムと呼ばれる細胞質によりコントロールされている遺伝子表現(Gene Expression)にあったのです。エピゲノムはゲノムの上に位置していて(エピとはその上という意味)、外からの影響で遺伝子のスイッチをオンあるいはオフにして遺伝子表現をコントロールするのです。外からの影響とは食事内容、生活習慣、ストレス、胎児期の栄養などが挙げられます。もっと詳しくいうと喫煙や大食などが肥満遺伝子の表現を強くしたり長寿遺伝子の表現を弱くさせたりすることなのです。なので健康な親から産まれた子供でも食生活や生活習慣の悪影響が原因で病気が発生するということがあるわけなのです。

もちろん、反対の場合もあります。ある研究でアゴーチ遺伝子を持つねずみをつかった実験が行われました。アゴーチ遺伝子とはこの遺伝子の表現が連続して合われるとねずみの毛の色が黄色に変化し、肥満と糖尿病になりやすくなります。この実験で妊娠したアゴーチねずみのグループにビタミンB(葉酸とビタミン12)を含む餌を与え、別のアゴーチねずみには普通の餌を与えました。その結果DNAの基本構造に変化を与えることなしに、茶色の標準体重で糖尿病を発病することのない健康な子供が産まれたのです。

この新しいエピゲノムの発見は画期的で私達がもともと持っている「遺伝だから」という考えをひるがえすような事が起きるのです。もしかしたら人間は絶えず変化できるものなのかもしれません、だとしたら自分達の「選択」が幸福への鍵となると言えるでしょう。親がガン、糖尿病、心臓病、結核などの病気をを持っているから自分もなるのだという観念を捨て、ならない体に変えていくことができると信じて生活してください。だからアンジェリーナ・ジョリーがとったガンになってないのに両乳房切除なんて選択はしないでくださいね。

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