メキシコ原産シソ科植物チアの種、チアシードは日本でもダイエットに適してオメガ 3脂肪が多いと言われ沢山とりあげられていますが、効用としてはまだまだあります。古代アステカではチアシードは唾液の生産を調整したり、関節炎や皮膚の痛みを和らげたりする薬としても使われていたのです。種ということでチアシードは抗酸化物質が豊富でフラックスシードのように衰退することはありません。ですから防腐剤なしで常温で長期保存(約2年)が可能なのです。
食物繊維が豊富でかつ可溶性でもあるので消化しやすく、大豆のように水につけてから調理したり、フラックスシードのように粉末にする必要はありません。そのまま生で食べても大丈夫なのです。ですから忙しい時はそのままご飯にかけても簡単に栄養が摂取できます。またたんぱく質やミネラルが多くバランスよく配合されているので、ピーナッツバターや豆類のように他の食品と合わせてたべないとバランスがとれずエネルギーが続かないという事はありません。なのでチアシードを大さじ1杯だけで24時間持ちこたえられるとアステカ文化では言い伝えられています。
スポーツ選手に良い食品であるといわれれるのはエネルギーを持続させてくれるだけではなく、血糖値を急上昇させないというのも1つの理由です。チアシードは水にとけてヌメヌメしたでんぷんのように変化します。同じ変化が胃の中でもおこり炭水化物と消化酵素にバリアを作って炭水化物が糖分に変化する反応を緩やかにし、血糖値の急上昇および急下降を妨げてくれます。よって安定したエネルギーが保たれるのです。
そしてこのヌメヌメがビーガンの強い見方なのです。クリーミーな味を作るのに豆腐や豆をビーガンの人は使いますが、そこにヌルッとした感触を加えてくれるのがチアシードです。水につけたチアシードはチアシード・ゼリーと呼ばれ、ドレッシング、アイスクリーム、ジャムなどにも使えます。またバターや卵の代わりとして、クッキー、マフィンなどのお菓子づくりにも使えますし、ビーガンバーガーなどにも役立ちます。
栄養満点で癖がなく料理に使いやすいし、お子様やペットにも食べさせてOKというすぐれもののチアシード、お値段もお手ごろですので、是非常備食品として使ってください。