味覚障害???

血圧を下げるお薬を飲んでいる人が味盲になるというのを聞いたことがあると思います。またがん患者の人が味覚障害をうったえるというのも覚えがあるのではないでしょうか?これはどうしてかというと亜鉛不足なのです。薬物だけでなく、インスタント食品、加工食品、スナックばかりを食べている人はこの大切なミネラルが摂取できないので、亜鉛不足となり味覚障害がでてきます。また玄米に多く含まれているフェチン酸や「えぐみのもと」と言われるショウ酸は(例:ほうれん草のアクがショウ酸です)亜鉛の吸収を妨げてしまいます。(これは鉄分にも影響します。)は穀物を原料とする食品に含まれるフィチン酸を多く食べたり、ショウ酸の多い食品を摂取している人など、。また食塩嗜好も味覚異常と関係あると言われています。

亜鉛は沢山取りすぎると毒になりますが、足りないと味覚・臭覚障害のほかに子供の発育障害、ウイルスや菌に感染しやすくなったり、肌あれまた皮膚炎(Eczemaの軟膏に亜鉛が使われます)、爪のなかに白い点ができたり、抜け毛、うつ病などの症状が現れます。

日本の厚生労働省が出している(2005年度改訂版)亜鉛の1人りあたり1日の摂取量は下記のとおりです。

年 齢
(歳)

亜 鉛

所要量 (mg)

許容上限摂取
(mg)

0~ (月)

1

2

6~ (月)

4

4

1~2

5

5

3~5

6

6

6~8

6

6

9~11

7

7

12~14

8

8

15~17

10

9

18~29

11

9

30

30~49

12

10

30

50~69

11

10

30

70以上

10 9

妊婦

+3

30

授乳婦

+3

30

人間の体は食べ物に含まれる亜鉛の20%から40%吸収されます。亜鉛を多く含む食品で一番なのはやはり牡蠣。牡蠣は精力をつけると言われていますが、精子形成、胎発生、小児の成長に必要な亜鉛が沢山あるということで納得ですよね。その他に豚レバー、牛肉、チーズ、卵、などがあります。植物性ですと納豆、カシュウナッツ、アーモンドが多く含まれる食品です。下記にアメリカの厚生労働省(USDA)が出した表を添付したので参考にしてください。

また亜鉛は、特定の栄養素と同時に摂ることで、吸収率がアップします。その栄養素とは、クエン酸とビタミンCです。それらは、亜鉛を吸収しやすい形に変化させてくれるのです。なので牡蠣や牛肉を食べる時はレモンやクエン酸を含む梅干や黒酢などを少しだけでもかけて食べると美味しさも栄養も増えますよ。

ビタミンA,C、Eに比べちょっと見逃してしまう亜鉛。でもやっぱり大切な栄養素。バランス良く食べるというのは本当に重視すべきことなのです。

 

Foods With Zinc Unit Serving Size Content
Oysters mg 6 medium 76.7
Beef shanks, cooked mg 3 ounces 8.9
Crab, Alaska king, cooked mg 3 ounces 6.5
Pork shoulder, cooked mg 3 ounces 4.2
Breakfast cereal fortified with 25% of the DV for zinc mg ¾ cup serving 3.8
Chicken leg, roasted mg 1 leg 2.7
Pork tenderloin, cooked mg 3 ounces 2.5
Lobster, cooked mg 3 ounces 2.5
Baked beans, canned mg ½ cup 1.7
Cashews, dry roasted mg 1 ounce 1.6
Yogurt, fruit, low fat mg 1 cup 1.6
Raisin bran mg ¾ cup 1.3
Chickpeas mg ½ cup 1.3
Cheese, Swiss mg 1 ounce 1.1
Almonds, dry roasted mg 1 ounce 1.0
Milk mg 1 cup 0.9
Chicken breast, roasted, ½ breast with skin removed mg ½ breast with skin removed 0.9
Cheese, cheddar or mozzarella mg 1 ounce 0.9
Kidney beans, cooked mg ½ cup 0.8
Peas, boiled mg ½ cup 0.8
Oatmeal, instant mg 1 packet 0.8
Flounder or sole, cooked mg 3 ounces 0.5

Source: U.S. Department of Agriculture, Agricultural Research Service. USDA Nutrient Database for Standard Reference, Release 14. [http://www.nal.usda.gov/fnic/foodcomp/search/]

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