日本では年末に大掃除をすることが習慣でありますが、アメリカでは春の大掃除が一般的です。(もともと旧暦ではお正月は春を意味してましたから考え方は同じなのかもしれませんね。)私達人間は「物」が大好きです。手放すことができず何年ももっています。もう使い道のなくなった「物」がいつまでも放置されています。自分達の親、祖父母、昔の恋人や子供の頃の大事な思い出がつまっているから、捨てられずに持っているのかもしれません。このような大事な思い出の品を捨てるなんて問題外と思われますね。でも昔のことわざで吐故納新(とこのうしん)、古いものを捨て、新しいものを取り入れるたとえがあります。もしあなたが生活の中で行き詰まった状態や停滞気味と感じている場合は、春の大掃除をお勧めします。ずうっと家の中にあったものを過去と一緒に捨て、幸せで健康な未来の新しいエネルギーを入れましょう。
心身の健康のためには春の大掃除をしなくてはいけない二つの「家」があります。実際に住んでいる家と私達の体です。もう何年も着ていない服や、読んでいない雑誌、錆付いた自転車、もらった記念品が家の中に溜まっているように、食べ物の残留物や毒素が体に溜まっています。
体の大掃除をするにはクレンジングや断食をしてこってりした食べ物や手の込んだ料理を止めることが必要です。クレンジングは果物や野菜、そして沢山の水分をとり、精白していない穀物だけを摂取することを意味します。断食は沢山の水分をとり、果物や野菜のジュース、またスープなど液体のものだけをとります。消化に沢山のエネルギーを使わず、その他の体の機能や精神にエネルギーがよせられます。クレンジングや断食は集中力を高め、洞察力が強くなり、精神的な意識を促進してくれます。また、免疫機能、消化機能を改善させることができます。
体の中にもうひとつ大事な場所の大掃除があります、それは心。否定的・悲観的な考えやもはや役立たない習慣をを捨てて下さい。きれいで、開かれた心は毎日良いことすべてを受信できるようになります。あなたの心と精神が雑然としている状態では、人生の贈り物が入る余地がないのです。